『摩天楼の怪人』感想

摩天楼の怪人 (創元クライム・クラブ)

図書館で借りました。
島田荘司らしい奇想のオンパレード。大トリックが惜しげもなく使われています。それはちょっと・・・と思うところもないではないのですが、やはり魅力的な謎をきっちりと解決している手腕はさすが。また、マンハッタンの歴史を軽く知ることが出来るところも楽しいです。ボリュームのある作品ですが、先が気になってすらすら読めてしまいます。
以下ネタバレ。


ただ、屋上でずっと生活していて、排泄物はどうしていたんだろうとか、警察は蒸気機関で動かすエレベーターに気づかなかったのか？　とかどうしても気になる点はありますけれど。まあ、それを差し引いても十分で楽しめる作品であることは間違いないと思います。