『幸福な食卓』

崩壊した家族の話、と聞いた時点で思い話かなあ、と思って敬遠していたのだけれど、実際に見てみるとそんなことはなかった。喰らい話にしようと思えばいくらでもできただろうけれど、そうはせず、むしろ飄々とした雰囲気で描ききったところに好感が持てる。物語には大きな起伏があるわけでなく、淡々と進んでいくが、まったく退屈はしなかった。主演の北乃きいを中心として、それぞれのキャラクターがしっかりしていたからだろう。見てるこちらが恥ずかしくなるような恋愛模様もよかった。
それにしても、彼氏の弟が登場したときには笑ってしまった。あのセーターの柄は・・・。