『砂漠』感想
- 作者: 伊坂幸太郎
- 出版社/メーカー: 実業之日本社
- 発売日: 2005/12/10
- メディア: 単行本
- クリック: 209回
- この商品を含むブログ (430件) を見る
基本的には大学の友人たちがいろんな事件に巻き込まれる話。超能力者が登場したりと微妙に現実離れしているが、それも絶妙に料理されているため、決して物語の瑕疵にはなっていない。キャラクターの造形、台詞選び、ストーリーテリングすべて巧みで、物語の世界に引き込まれる。
『魔王』におけるマクガイバーのようにこの作品ではラモーンズとクラッシュが重要なファクターとなっている。伊坂はこういったアイテムの選び方が本当に上手いと思う。
こういうことを書くと単純だとのそしりを受けるかもしれないが、大学時代の友人に電話したくなった。