2006-03-31 『怪盗グリフィン、絶体絶命』感想 読書 怪盗グリフィン、絶体絶命 (ミステリーランド)作者: 法月綸太郎出版社/メーカー: 講談社発売日: 2006/03/17メディア: 単行本購入: 2人 クリック: 13回この商品を含むブログ (110件) を見るこれは素晴らしく面白かったです。次から次に訪れる危機に完全と立ち向かうグリフィン。その飄々とした(でも仲間のためなら熱くなる)姿はこどもたちから尊敬のまなざしで見られることでしょう。活劇的な要素が強いのですが、本格ミステリとしても上質の出来。ラスト付近で繰り広げられる論理展開は、法月の本領発揮といったところでしょうか。しかもその本格ミステリ的部分が活劇的部分を乱すことなく、見事に融合しているところがまたすばらしい。のんびりとした雰囲気の挿画も作品の世界にマッチしていていいです。 正統派のジュブナイルでありながら、オトナも楽しめる。これこそミステリーランドの趣旨に見事に合致した作品と言えると思います。おみそれしました。