『カナリア』
- 出版社/メーカー: バンダイビジュアル
- 発売日: 2005/10/28
- メディア: DVD
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ワゴン車で旅をする謎めいた二人の女性・咲樹と梢、《ニルヴァーナ》で子どもたちの教育係だった伊沢…、さまざまな形で「家族」を作ろうとしている大人たちに助けられながら、光一と由希は旅をつづける。互いに反発し合いながらも、次第に心を開き、絆を結んでいく二人。だがその先には、自分たちの運命を大きく揺さぶる出来事が待ち受けていた…。<公式サイトより>
いやあ、コレは傑作ですね。否応なく大人に翻弄されてしまうこどもというテーマ的には「害虫」と似ているのですが、縮小再生産にはなっていません。カルト教団の洗脳が解けないためになかなか由希とも分かり合えない光一の描写が真に迫ります。基本的には二人のこどもがいろんな人と出会いながら東京へ向かうロードムービー的展開なのですが、合間に光一の教団での生活を盛り込むことで、現在の光一を作り上げるバックグラウンドをうまく描いています。
脇を固める俳優陣も良かったです。「月光の囁き」の水橋研二やつぐみが出てるところも個人的にはポイント大です。
重苦しい話でありながらも、その中に光も見えるすばらしい作品でした。まーべらす。