『フォーガットン』

飛行機事故で一人息子を亡くした主人公の女性。しかし突然、周囲の人間たちが息子などいなかったと言い出し、思い出の品も事故の新聞記事も消えてしまった。何かの策略なのか、それとも自分自身が狂っているのか・・・?
てな感じであらすじを書くといかにもサスペンスっぽいのですが、これがそう一筋縄ではいかないのです。サスペンスという名の列車に乗っていると思って見ていたら、いつの間にか脱線していたという感じです。もうなんと言うかトンデモ系。失笑を禁じえないのですが、これを真面目に作っているのがまたすごい。では面白くなかったのか、というとそうでもありません。怒涛の展開に思わず引き込まれている自分がいました。「これだったら何でもありだよ」という気もしますが、そもそも映画なんて何でもアリですし。十分楽しませていただきました。まあ、間違いなく万人ウケはしないでしょうけれど。