『オックスフォード連続殺人』感想

オックスフォード連続殺人 (扶桑社ミステリー)

オックスフォード連続殺人 (扶桑社ミステリー)

アルゼンチン人による本格ミステリ。でも舞台はオックスフォード。メインキャラが数学者なので、全編が数学がらみで彩られています。衒学趣味に近いものがあります。数学に疎い僕としてはなかなか楽しめたのですが、正直本格ミステリとしては今ひとつ。解説で千街晶之氏が指摘している通り、海外作品のオールタイムベスト100を決めると必ずといっていいほど食い込んでくる某名作とネタがかぶっています。しかも見せ方は某名作の方がうまい。これではとても満足することは出来ませんでした。雰囲気はあるんですけどね。もう1作読んでみたいところです。