『死の接吻』感想
- 作者: アイラ・レヴィン,中田耕治
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 1976
- メディア: 文庫
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第1部は倒叙の形式をとっています。そのまま倒叙スタイルで行くのかと思いきや、第2部でフーダニットに変貌。そして第3部で・・・という3部構成。このつくりかたはうまいです。倒叙モノとフーダニット、どちらの醍醐味も味わえ、それが互いに殺しあっていないところに感心しました。サスペンスの要素はたっぷりですし、意外性もある。エンターテインメントの要素が色濃い作品でした。登場人物が少ないところも好感が持てます。いいもの読みました。