『２００５年に読んだ国内ミステリベスト10』

1. 『銀座幽霊』大阪圭吉
2. 『とむらい機関車』大阪圭吉
3. 『天城一の密室犯罪学教程』天城一
4. 『パズラー』西澤保彦
5. 『神様ゲーム』麻耶雄嵩
6. 『ラッシュライフ』伊坂幸太郎
7. 『聯愁殺』西澤保彦
8. 『十八の夏』光原百合
9. 『人格転移の殺人』西澤保彦
10.『人食いバラ』西条八十


見ていただければわかるとおり、個人的に2005年の国内ミステリは大阪圭吉と西澤保彦の年でした。
1.は戦前の作家、大阪圭吉の短編集。不可能犯罪モノ好きにはたまりません。
2.も1と負けず劣らずの内容。1と2は好みの違いだけです。
3.三部構成で天城一の密室モノを網羅した贅沢な1冊です。
4.西澤保彦のノンシリーズ短編集。ロジック好きならば楽しめるでしょう。
5.麻耶雄嵩らしい意地の悪さが堪能できる作品です。
6.構成の緻密さが光る作品。こういうの好きです。
7.『毒入りチョコレート事件』の構成をとりながらもそれだけに収まらないところがいいです。
8.日本推理作家協会賞を受賞した表題作を含む短編集。ミステリ的には薄いものもありますが、そんな事はどうでもいいと思えるくらい物語の世界に引き込まれます。
9.西澤氏お得意のSFミステリ。落とし方がうまい。
10.西条八十の少女小説。その独特の雰囲気と強引なラストが楽しめました。