『思い通りにエンドマーク』感想
- 作者: 斎藤肇
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 1988/06
- メディア: 新書
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本格のコードおちょくったような作品。シリーズ探偵ともなると行く先々で事件と遭遇するので「名探偵が事件を呼び起こしているのではないか?」と言うのはよく言われる冗談ですが、この作品では「名探偵がやって来ることが事件発生の端緒となっている」というところが面白いです。なかなか楽しめたのですが、難点を挙げるならば、文章がややつたないところでしょうか。
オマケでショートショートが掲載してあるのですが、これはいらなかったような気がします。素手で首を絞められて殺害されているのに、「絞殺」されているとか書いてあるし。それは「扼殺」では。