ちゃいに〜ず

街中を歩いていると、中国人らしいメガネをかけた青年が「チョト、スミマセン」と声をかけてきました。普段は一切無視するのですが、なにせ関係の悪化が懸念される日中。ここで僕が親切にしておけば、彼が帰国した後、「日本にはとても親切なビューティホーボーイがいた! あんな人がいるんだから日本が悪い国なわけがない。中国4000年くらいの歴史に誓って間違いない!!」てな話になるんじゃないかと思います。そうすれば僕は日中親善大使として選ばれ、大学卒業後に連絡が取れなくなっている元留学生のリンリン(本当にこういう名前だった。ちなみにフルネーム)と再会できるのではないか。そしてリンリンは一回り大きくなった僕に惚れ直し、結婚を決意。二人は三人の子供に恵まれ(もちろん、一人っ子政策のない日本で)、この三人の日中ハーフの子供たちは日中友好の証としてマスコミなどにも頻繁に取り上げられ、僕らは幸せな家庭を築くことだろう!
・・・と思っていたのですが、そのメガネ青年は一言
「セショ(聖書)、ヨンダコトアリマスカ?」
ねえよ(怒)。僕は早足でその場を去ったのでした。