『ぼくの仕事はセックスです』

ぼくの仕事はセックスです―AV女優4,000人との挿入日記

ぼくの仕事はセックスです―AV女優4,000人との挿入日記

現役AV男優、日比野達郎氏が14年にわたって連載した男優日記の中から3年分を抜粋したもの。ライターが取材してまとめる、という本は結構あるのですが、それだとやはりやや冷静な視線だったり、なかなか取材相手が心を開いてくれなかったりしているのが読んでいてわかります。実際内部にいる人間だったら、もっと深く書くことが出来るのではないだろうか。そう思って読んでみたのですが、どうやら現役であることが逆にネックになって、なかなか深いところまで書けないようです。例えば金のことや女優との関係についてもっと深いものを期待していたのですが、どうも上っ面だけ描いている感がぬぐえません。日記も出演した作品の内容に触れているくらいで、そこでの問題などはほとんど扱われていません(少しはあるけど)。全体的に物足りない内容。あと、少しえぐい描写があるので、耐性のない人は避けたほうが無難かと。