『長い腕』

長い腕 (角川文庫)

長い腕 (角川文庫)

空港での転落事故、電車内での刺殺事件、そして主人公の会社での無理心中。これらの事件はすべて関係があるのか・・・?


第一部は都会の話で、ゲーム業界の内情が詳しく描かれています。第2部には言ってからは一転、田舎に帰る主人公。その対比がうまく描写されているような気がします。起伏のあるストーリー展開にのせられ、物語の世界につい入り込んでしまいました。事件の収束の仕方もうまいし、キャラも立っています(あのキャラはあれでいいのかなあ?)。第1作ながら、手練の逸品という印象を受ける作品でした。