『幸せのちから』

試写会に誘っていただき、視聴。
医療機器のセールスマンが、証券会社の株式仲買人へ転身する過程を描いたサクセスストーリー。
抑圧、抑圧、抑圧の末に解放を見せるのがこの手の映画のお決まりなのだが、この作品はあまりにも抑圧ばかりなので、途中でちょっと嫌気が差す。
ラストに過剰な感動を持ってくるわけではなく、冷静な描写がされているのには好感が持てた。しかしそれゆえに、解放感は少ない。
ストーリー展開や登場人物の機微の描写などは巧みで、引き込まれるものがあった。正直好みのタイプの話ではなかったが、力のある作品だと思う。