『おさかな棺』感想

魚テーマの中篇4本収録。相変わらずのバカミス尽くし。以下各作品にミニコメ。
「顔面神経痛のタイ」
トリック自体はバカミスにしても強引過ぎ、感心できなかった。それよりもセーラー服の真相のほうが面白い。
「穴があればウナギ」
密室トリック、お茶漬けが絡んだ日常の謎ともに(現実的か否かは別として)感心した。ただ、論理展開にやや一足飛びに過ぎるところがあるのが残念。
「夕陽で焼くサンマ」
「思い込み」を生かした作品。以外に堅実に作られているところに好感が持てた。4作中、これが一番面白かった。
「吊るされアンコウ」
これも論理展開に飛躍がありすぎる。また、日常の謎のほうも強引過ぎる印象。


最後のオチはあまり感心しなかったけれど、全体としては楽しませてくれた。バカミス万歳。