『いちばんきれいな水』

11年間の眠りから覚めた姉(加藤ローサ)とその妹(菅野莉央)の夏休みを描いた作品。
11年眠っていたのに、起きていきなり立ち上がり、歩き出すローサ。
すげえ!! 筋肉どうなってんの!?
11年間点滴ばっかだったのに、いきなりファミレスで食事するローサ。
すげえ!! 胃袋どうなってんの!?
眠り続けてたわりには全然やせてないし、血行もいいし、眉毛も腋毛もきれいにしてあるのはどういうことなんだ? とツッコミどころ満載で、最初はなかなか入り込めなかった。
しかし、姉との生活に戸惑う妹の心の機微や、子供ならではの残酷さがうまく描かれているため、次第に物語の世界にひきこまれていく。水中シーンも印象に残るし、なんといっても、菅野莉央の好演がすばらしかった。純愛モノはキライだけど、こういうのは好み。十分に楽しめる出来だった。