『交渉人 真下正義』

録画したものを視聴。
びっくりするほどつまらんかった。
このシリーズでは大抵、上からの圧力を受けながらの捜査を余儀なくされる。それを跳ね除けながら(もしくは最終的に手を取り合いながら)犯人逮捕に至るってところで観客にカタルシスを感じさせるパターンなのだけれど、今作ではその上からの圧力がほとんどない。しかしそれでは緊張感を保てないのか、私鉄職員が警察に高圧的な態度を取るという非常に歪んだ形で主人公を抑圧している。大体、相手が警察官じゃなくても初対面の相手に敬語を使えないような奴は社会人失格だと思うぞ。
地下鉄の車両管理、路線管理のずさんさは何の問題にもなっていないし、交渉人はほとんど交渉せずに勘だより。寺島進の濃い演技も鼻につく。
ギャビン・ライアルの「深夜プラス1」がヒントとして登場したときは少し期待したけれど、結局はタイトルを借りただけ。
なんだこれ。