『黄泉びと知らず』感想

黄泉びと知らず (新潮文庫)

黄泉びと知らず (新潮文庫)

星雲賞を受賞した表題作を含む前8編収録。以下、各作品にミニコメ。
「黄泉びと知らず」
黄泉がえり』アナザーストーリー。印象的なシーンを演出する手腕はさすが。
「六番目の貴公子」
かぐや姫を題材にした作品。そういやかぐや姫ってSFだよね、と再認識させられました。
「奇跡の乗客たち」
奇妙な味の作品。活け作りの魚のえぴソードが爆笑です。
「魅の谷」
これも変な作品。爆笑のラストが待っています。
「小壷ちゃん」
こどもたちが父親に死んだ母親そっくりのロボットをプレゼントするという心温まる発端なのですが、それがじょじょにおかしな方向に・・・。
いやあ、これは是非ドラマ化していただきたい。画で見たい作品です。ポイントはタイトル。
「見知らぬ義父」
これは心温まる話。やはり息抜きは大事ですね。
接続された女
梶尾氏らしいSF作品。余韻が残ります。
「赤い花を飼う人」
これも変な作品。ホラー寄りですが笑えます。