『嘲笑う闇夜』感想

嘲笑う闇夜 (文春文庫)

嘲笑う闇夜 (文春文庫)

最初から最後まで疾走感と緊張感が漂うサイコミステリ。視点人物が複数いるのですが、全員壊れているところが面白いです。しかも章を追うごとにどんどん壊れていく(笑)。最後の方は頻繁に視点人物が入れ替わり、バタバタしているのですが乗せられて読んでしまいます。最後の落とし方はいまいちですが、十分に楽しませてくれる出来でした。映像化したら面白そう。ああ、オレこういうの好きなんだよね、と改めて確認させてくれた作品でした。