『SAW2』

うーん、これは・・・。
前作は秀逸なプロットという名のスポンジケーキに、残虐シーンという生クリームがキレイにデコレートされて組みあがっている印象があったのですが、今作は土台を小さくして生クリームを必要以上にごてごてと塗りつけた感じ。それで「豪華でしょ?」と出されても胸やけがするばかりです。

結局消化されずに残る謎もあり、なんだか気持ち悪い感じ。まあ、それが持ち味なのかもしれませんが・・・。また、どう考えても「そんなことする必要ないだろう」という感じのところもありました。それを「ゲームだから」で片付けてしまうのはあまりに安直な気がします。

いろいろ書きましたがじゃあ、面白くなかったのか? というとそうでもありません。1ほどではないとはいえやはり脚本はうまいし、ラストの落としも巧み。単独で見れば水準以上の作品です。ただ、「1」が個人的には大ヒットだっただけに。やはり酷評せずにはいられないのでした。