『午後の死』感想

午後の死 (ハヤカワ・ミステリ 1414 世界ミステリシリーズ)

午後の死 (ハヤカワ・ミステリ 1414 世界ミステリシリーズ)

飛行機が砂漠に不時着。助けを求めるため、青年は近くにあった邸宅へ。そこで老女から奇妙な昔話を聞かされ・・・。
良くも悪くも普通。可もなく不可もなくといったところでしょうか。母親が死に、父親が別の女と再婚したために家族が崩壊していく、というストーリー展開はあまりにもありきたりで、最初の方は読み進めるのがつらいくらいでした。ラスト付近では少し盛り上がりますが、その山もやや低い。最後の趣向も今の新本格を読んでいる人たちならばすぐに見抜いてしまうでしょう。まあ、堅実に作られたミステリではあるのですが。