作品に対する責任とか

それにしても、「前代未聞の密室トリックが炸裂!」と自分で書く人も珍しい。それだけ自作に自信があると言うことでしょうか。それ自体はいいことだと思います。
僕はHMC(http://hmc00.hp.infoseek.co.jp/)の機関誌にいくつか作品を発表させていただいているのですが、この執筆者の中にときどき「僕のは読まなくてもいいので、他の方の作品を楽しんでください」みたいな事を書く人がいます。これはいかがなものでしょう。読まなくていい作品なのであれば最初から投稿しなければいいのではないでしょうか。そうすれば編集者の負担も減るし、場所も取りません。
また、「この作品はあまり自信がありません」などと平然と書く人もいます。これも自信がないのならば出さなければいいだけの問題ではないでしょうか。プロではないのですから、絶対に原稿を提出しなければならない、という縛りもありません。自信のないものを読まされる読者の気持ちも考えるべきでしょう。「自信はないけれど、もしかしたら面白いと思ってくれる人がいるかもしれない」という考え方はあまりにも甘えすぎだと思います。
いろんな意見はあるでしょうが、僕はせめて作者自身は作品に自信を持っているべきだと思います。読者の見方も様々ですから、自信のある作品でも批判されることはあるでしょう。それは甘んじて受けるべきですが、そのときに自分はベストの作品を提供したという自負があるかないかでは大きく違ってくると思います。またそういった作品を出すことが編集者に対する礼儀でもあると思います。


うん、なんかまた作らなくていい敵を作ろうとしているような気がしますが、大丈夫かな(笑)。