街中で

ナッキーに似ている人を見かけた。近づいてみたらそんなに似てなかった。でも5メートル離れたらナッキーだった。ということは。彼女と付き合う場合、常に5メートル離れていればナッキーと付き合っている気分を味わえるということになる。たとえば。
食事をするときは、ドラマに出てくるあからさまな金持ちの家にあるような縦長のテーブル(そばにはメイドと執事が直立不動)の両端に座ればいいし、
コンサートに行ったときは一階席と二階席で別れて座ればいいし、
電車に乗るときは車両をずらせばいいし、
寝るときはそもそも電気を消すから問題ない。
たったこれだけでナッキーと付き合っている気分を味わえるのだ。
世の中に問題なんてあんまりないな。