『姑獲鳥の夏』

見てきました。あまり評判がよくないので心配だったのですが、そんなに悪くはなかったです。がんばってるな、という感じ。あまり期待していなかったのもよかったのかもしれません。一昔前の邦画の雰囲気がとてもよく出てました。あのピンスポの多用や陰影のつけ方は今時やりませんもんね。・・・今思ったのですが、あの演出、わざとああいう古臭いことやってるんですよね? 天然だったらすごいな。
脚本的にはやはりあの話を2時間に無理矢理まとめたのでちょっと駆け足の印象は拭えませんでした。そのぶん、説明不足な印象もありますし。原作を読んでいなくて、映画だけを見た人には辛いかもしれませんね。あと、榎木津のエキセントリックさがまったく前面に出てなかったのは、ちょっと残念でした。
キャストはやはりいまいちか。個人的にはメイン4人のうち許せたのは永瀬関口のみ。人のよさそうな京極堂ってのもどうか。
まあ、いろいろ言いましたが途中で飽きることなく最後まで見ることができたので、個人的には満足です。続けて『魍魎』が映画化されるかどうかはこの作品の興行収入次第だと思うので、皆さんぜひ映画館に見に行きましょう。
そうそう、エンドロールは最後まで見ましょうね。脱力モノのオマケがついてますから(笑)。
それにしても、パンフレットが売り切れだったのはショック。すごく楽しみにしていたのに・・・。まだ公開から1週間も経ってないのになあ。もうちょっと入荷しといてくださいよ、マジで。