『アブナー伯父の事件簿』感想

アブナー伯父を主役に据えた短編集。部隊は開拓時代のヴァージニア。なにせ、アブナー伯父のキャラが熱いので、全体的に熱い話が多くなっています。ちょっとマンネリと言うか、似たようなタイプの作品が続くところもありますが、全体としては優れた作品を集めていると言えるのではないでしょうか。個人的に特に気に入ったのは
盗難事件を扱った、心温まる作品「悪魔の道具」
本格ミステリ的にはたいした事はないが、裁判所を舞台とした熱いシーンが展開される「ナボテの葡萄園」
伏線の張り方が抜群にうまい、本格ミステリのお手本のような「藁人形」
の3作品です。いいもん読ませていただきました。