『五番目のコード』感想

五番目のコード (現代教養文庫)

五番目のコード (現代教養文庫)

いやあ、これはよかったです。ミッシングリンクテーマの秀作。展開が速いのでまったく退屈しません。訳も読みやすい。主人公のジェレミーとヘレンのロマンスにも興味をひかれます。正直、犯人はミステリを読み込んでいる人なら早い段階で見当がつくとは思いますが、伏線はきっちり張ってあるし、動機も納得がいくものでした。『兄の殺人者』に勝るとも劣らない作品。ディヴァインってすごい作家なんですね!