リサイクル図書

図書館のリサイクル図書配布の日だったので行ってみたのですが、欲しい本は何もなし。せっかく来たのだから何か借りて帰ろうかな、とも思いましたが、「借りるくらいなら積読本を減らすがよろし」と僕の中の天使が囁くので、自制しました。
でも何の収穫もなしで帰るのはやっぱり悔しいので、『創元推理20 人形の夢』に掲載されている伊神貴世氏の「シェイクスピア狂い」を図書館内で読みました。第七回創元推理短篇賞の佳作受賞作です。戯曲形式でシェイクスピアの4大悲劇プラス「ロミジュリ」のキャラクターが総出演するというなかなか凝った作品。正直、ミステリ的なオチはいまいちでしたが、シャイクスピア劇のキャラクタたちが生き生きしていて楽しめました。一時期シェイクスピアにはまった身としてはうれしい作品。今でも「何か好きな本を1冊だけ挙げよ」といわれたら、迷わず『ハムレット』を選びますね。オカルトあり、ラブあり、アクションあり、ミステリありの最高のエンターテインメント作品ですから。