『鏡よ、鏡』感想

鏡よ、鏡 (ハヤカワ・ミステリ文庫 36-3)

鏡よ、鏡 (ハヤカワ・ミステリ文庫 36-3)

これはなんだろう。恐ろしく不安にさせられる作品です。いきなり殺人の容疑者にされてしまった主人公。唐突に始まる裁判。読者を置いてけぼりにして、物語はどんどん進みます。頭にいくつもの?マークが浮かびながらもページをめくる手が止まりません。面白い。読者を選ぶ作品でしょうが、僕ははまりました。ただラストは少しきれいにまとまりすぎた気も。もう少し投げ出した終わり方でもよかったのでは、と思いました。