『グッバイ・チョコレート・ヘヴン』

以下すべて反転。正直、あんまり面白くなかった・・・。退廃的な雰囲気を出してはいるのですが、すべて上っ面ををなぞっているだけのような気がします。「人間は認知されることで存在する」とか「テレビはイメージだけを与えている」みたいなこと(本がそばにないので大意)をいわれても、そんなのわかりきってることだし・・・。主人公の女の子が監禁されるのですが、犯人である16歳の少年がどうやって誰にも見つからずに家まで連れて行けたのかとか、監禁されている部屋での食事や排泄はどうしていたのかとかまったく書かれていないのも不満です。あと、犯人は青酸カリを飲んで死ぬのですが、それを見て「安らかに眠っているよう」(これも大意)ってのはないでしょう。そんなにきれいに死ねんよ。2冊目もすでに買っているので一応読みますが、あまり期待は出来ませんね。